アレコレ楽書きessay

「イタリア楽描きessay」のサブブログ

白い扉が裂ける

今朝の起きがけに

寝室の白い扉に裂け目が入る光景を

脳内のどこかで見た。

なにかのヴィジョンが見えるとき

肉体の瞳はほぼ使わない。


ここ数日よくみかける

蛹から蝶や蛾が出てくるシーン。

それが思い浮かんだ。


確かに寝室での睡眠は

蛹になることに似ている。

現実世界に出たくなくて

布団の中でうずくまっていても

やがて扉は裂ける。


時が満ちれば赤ちゃんは

お母さんのお腹から出てくる。

それは共運動。

生まれる・産み出すという

2つのエネルギーが絡み合う。


なにかが見えない場所で育ち

肉眼で確認できる状態にするには

適切なタイミングでそのなにかを

外に出す必要がある。


アイデアもストレスも

感謝の言葉も暴言も

それらを抱き続けるだけでなく

ベストなタイミングで放出する。

それが人間社会の仕組みに絡み合う。


できることならば

さらさらと穏やかに流れる

心地よいエネルギーだけを感じて

生きていきたい。


だけどあちこちに凹凸があって

なにかが溜まる澱みが

この地球上にはどうしても生まれる。

だから大事なのは流れること。

溜め込まずに流すこと。


ところ構わず排泄しないように

いらない感情や暴言も

出すべきタイミングと場所を

選ぶことはとても大事。


ひとりで抱えきれないゴミを

家の中や心の中に溜めてしまったら

誰かに手伝いを頼む。

助けて欲しいと声に出せば

必ず助けはやってくる。


アトリエの引越し荷物が

ようやく片付いて動きやすくなった。

たくさんの人に助けてもらった。

ほんとうにありがたい。


私の中で育ったアイデアを

箱やファイルから生み出すタイミングが

やってきたみたいだ。


素敵な日曜日をお過ごしください。


Foto Yaegashi Luna