アレコレ楽書きessay

「イタリア楽描きessay」のサブブログ

ちょっとだけレズビアン

初めてのラブレターは
女の子からもらった。
小学校の卒業式の日に。

おとなしそうな
かわいい女の子で
ひとりで声をかける
勇気がなかったらしく
友達と一緒にやってきた。

まっすぐに大好きですと
書いてある手紙に
好感しか持てなかった。

キリッとした印象を
与える外見のおかげで
女の子の後輩から
モテた記憶がある。

女子校へ絶対に行くなと
友達に強く止められた。
確実にレズになるから、と。

そうかもな、と思っていた。
好きな男の子はいたけれど
女の子も好きだった。

部活の更衣室で
たくさんの女の子が
着替える様子に
私の中の男性性は
やや興奮していた。

いたずら程度に
押し倒したり触ったり。
笑いながらじゃれていたけど
男の部分の私は
鼻血が出そうなくらい
嬉しかった覚えがある。

公務員時代に同期メンバーで
旅行に行ったとき
素っ裸で手を振りながら
近寄ってくる友達をみて
露天風呂だから、という以上の
火照りを感じたこともある。

嗚呼女の身体を持っててよかった!
かわいい女の子の裸を
こんなにたくさん
怪しまれずに見ることができる!

男友達にたっぷり自慢した。
うらやましいだろう?
〇〇ちゃんのおっぱい
まるくてかわいいんだよ。
うわ〜!オレも見てえ〜!
と、言うような会話をしていた。

実践はしたことないけど
性的な興奮状態を
実際に感じた記憶があるので
男女問わず恋愛対象に
なり得る資質を持っている。

親という役割を体験したかったので
結婚相手として男性を
選択することに迷いはなかった。

絵のモデルとしても
女性の身体はシンプルに
柔らかで美しい。

幼い頃からよく美術館へ
連れていってもらっていたし
家には裸婦のデッサンや
彫刻があったので
男性・女性を問わず
裸体を見ることに慣れていた。

グループワークのために
我が家に来た同級生の男の子が
玄関先でもじもじしてる姿を見て
首をかしげたことがある。

なぜ?と周りを見まわして
改めて気がついた。
玄関には伯母が作った
裸体のレリーフが置いてある。
それをまっすぐ見ることが
できずに照れていたのだ。

そのときにわかった。
そうか、普段から美術作品を
見慣れていない人には
裸である姿に特別な意味を
もたせる効果があるんだな、と。

裸体デッサンをしている
芸術家にとっては
陰毛も性器も描き写す対象。
泌尿器科の医師も生物学者も
似たような感覚になると思う。

なんども見ると慣れるし
特別な意味を与えなくなる。
人は慣れる動物だ。

だから逆に違う所に
性的なエネルギーを
強く感じるようになった。

たとえば手や口。
そして男性ならば腕。
うなじやふくらはぎ。
そういう部分が好みだと
この人はセクシーだと思う。

人間としての私は博愛主義。
単純にヒトが好き。
独占欲はほとんどない。

とっかえひっかえ
パートナーを変える人の
感覚がわからないでもない。
私達には多面性があるから
全く別のタイプの人を
求める欲求があってあたりまえ。

個人差や理性的ブレーキの
効き具合の違いがあるだけで
ホントは誰でも
異なるタイプに惹かれる要素を
持っているものだと思う。

相手が笑顔でいられるならば
私以外の人と仲良くしていても
よかったね、と微笑みがこぼれる。

自分のそんな資質を
知っているからこそ
縁あって側にいる人間との
関係を健全に保つことを
いつも心がけている。

今日の昼ごはんには
新しいメニューを試してみます。
ピスタチオクリームのパスタ。
絶対に美味しいだろうな。

素敵な1日をお過ごしください。

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note創作大賞2022参加作品
和紙のコラージュ絵本アニメ。
「Rosso Blu Giallo」
「あかまる あおまる きまる」
↓☟↓☟↓☟↓
https://youtu.be/tGeGYADHtH8

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Foto Yaegashi Luna