アレコレ楽書きessay

「イタリア楽描きessay」のサブブログ

アマガエルにお茶の実、セキセイインコに指

小学校までの通学路沿いに

お茶畑がたくさんあった。

アマガエルがぴょこぴょこと

跳び回る日が時々あって

1匹手にとってお茶の実を前足に

挟んで持たせるのが好きだった。


セキセイインコのお腹に

そっと指をあてると

どうしてもひょいと乗ってしまう。


習性なんだろうか。

差し出されたものに

つい反応して何度も繰り返す。


これは人の習性にも似ている。

アマガエルやセキセイインコは

テレビや新聞、世間の声を

気にして行動しないけれど

目の前に差し出されたモノに反応する。


人は周りの状況や世論に

ついつい反応してしまう。

差し出されたモノを

がっしり両手で掴むべきか

差し出された手に乗るべきか。

それを自分で判断するために

身につけるべきことが学びの真髄。


正解丸暗記に偏った教育は

本来あるべき学びの姿を歪ませる。


良い天気の週末

次男が歴史の勉強をしていた。

自分でペースを決めて

疲れたら散歩に行ったり

一緒にお茶をのんだり。


できる限りのことはした彼が言った。

どれだけ一生懸命やったかを

評価すべきだよな、と。

たくさん年号や名前を暗記しても

たまたま知らないことを聞かれて

答えられなかったら

点数をもらえないなんておかしい。


うんうん。そうだよね。

学校で教授が選ぶ数字なんて

気にしなくていいよ。

少なくとも私は知ってる。

彼がどれだけ集中して

取り組んでいたかを。


針仕事へ行ってきます。

みなさん素敵な1日を。


f:id:yluna:20210222141814j:plain

Foto Yaegashi Luna