イラストや絵を描くとき
そんな気分になる。
「描ける紙」と呼んでいた
新聞の折込広告の裏側。
片面印刷のちらしを
二つ折りにして
収納している引き出しが
実家の電話の側にあった。
紙とペンだけ与えておけば
おとなしくしてる子供。
そう母が言っていた。
暇さえあればペンや鉛筆で
新聞広告の白紙部分に
なにかを描いていた。
授業中のノートにも
私の世界は展開していた。
今でも保存しているのは
学校の授業のメモではなく
罫線を無視したらくがき。
事務仕事を始めても
職場内の知人に頼まれて
イラストを描いた。
バランス悪く使われるのが
気持ち悪かった。
まるごとデザインするために
公務員をやめて
個人事務所を開業。
ちらし・はがき・ポスター
パンフレット・看板
挿絵・地図
いろんなものを作った。
楽しかった。
夜も朝も関係なく
納得するまで取り組んだ。
ひとつ1000円のイラストに
まる1日使ったこともある。
時給にしたら割に合わない。
でもね、金額に変えられない
達成感や満足感が味わえる。
イメージどおりに形になることが
快感と恍惚感を産む。
作業自体が楽しい報酬。
20年以上前のイラストパッドでも
そこそこ使い勝手は良くて
デジタルイラストも描いた。
何度も修正できるし
バリエーションも簡単に作れる。
その手軽さがおもしろい。
技術進化と現在の無料アプリの
性能のよさに先日絶叫した。
凄すぎる！
こんなのがタダ？！
うひゃあ！楽しい！
久しぶりにデジタルデザインの
際限ない世界を垣間見て
原始人のように驚きながら
いろんな機能で遊ぶ。
さてここで
アマノジャクが登場。
猫も杓子もデジタルで
ちょちょいと絵が描ける。
なんだか胸やけ気味。
もともとレトロなものを
程よく取り入れたスタイルが好き。
服装でも内装でも。
時代を逆行するアナログなやり方を
デジタル世界に溶け込ませる。
これをやることに決めた。
イメージがぽんぽん湧く。
この先の展開もみえる。
うん！楽しそうだ！
かける＝
翔ける、駈ける、架ける、
懸ける、賭ける、掻ける。
羽が生えた羊のように空を飛び
馬のように丘をかけ抜ける。
架け橋になって懸命に賭ける。
かゆい所に手が届く。
かみ＝神、髪、加味、果味、花実
連想ゲームがとまらない。
これは私のエンジンが
温まっている証拠。
大好きすぎて愛おしすぎて
素直に懐に抱かれるのが怖かった。
居心地よい世界から離れたくない。
そうなることがわかっていたから。
ツンデレな私をよろしく。
本日は月曜日。
グリーンパスを取得してから
針仕事へ向かいます。
素敵な1日を。
Foto Yaegashi Luna
