アレコレ楽書きessay

「イタリア楽描きessay」のサブブログ

死とセックスが怖い

あちこちで様々な発信を
拾い読みしていると
人が怖がるものの根底に
このふたつの事象への
畏怖感があるな、と感じる。

言い換えると「消滅」と「交わり」。

肉体的または精神的に
消えてしまうことと
深く他の人間と関わることを
極端に怖がっている。

身体のケアも人間関係も
そこそこの時間がかかる。
だから面倒くさい。
なので称賛や見返りを餌にする。

手を変え品を変え
古今東西で伝えられる
人生の奥義のような教訓は
究極、消滅と交わりの恐怖を
和らげる言葉たち。

ひとことでいえば
「変化」が怖いのだろう。

人生を一本の線にしてみる。
それが途切れること
他の線と交わること
そんな「変化」を人間脳は怖れる。

個人的には死が怖くないし
セックスは大好きだ。
死にたいわけではないし
大勢とやりたいわけではない。

タイミングが来れば
この肉体を手放して死ぬ。
それまで生きる。

パートナーとはセックスをするし
他の人とは会話などの交流を
味わって楽しむ。

実に単純なことなのに
なんでこじらせる人間が
こんなにも多いのだろう?

人間社会がゆがんでいて
それに合わせて生きる人間が
大多数になって
歪んだ常識とルールが
否応なしに植え付けられる。

だからなんだろうな。

違和感に蓋をしなくてよかった。
変だな、と感じる感覚を
信じて生きてきてよかった。

私は、あたりまえの喜びを
極あたりまえに味わっている。

針仕事へ行ってきます。
素敵な1日をお過ごしください。


Foto Yaegashi Luna