アレコレ楽書きessay

「イタリア楽描きessay」のサブブログ

身体に関する洗脳と思い込み

人間は肉体を持っているので

どのような状態が快適であるか

個人差はあっても常に

気にかけて生きている。


例えば低体温。

特に妊娠を望む女性が気にする症状。

平熱が36度台の方が受精しやすい

そんな情報をあちこちで目にした。

私は基礎体温が35度台だけれど

望んだタイミングであっさりと妊娠した。


先程ちらりと検索したら

「36度台の方が長生きする」という

記事もすぐに出てきた。


そういう傾向はあるのかもしれない。

でもそれを強く信じてしまうと

本当にそういう現実が創られる。


例えば白髪。

何歳ぐらいになると白髪が増えて

困るからこうしましょう!と

あらゆるマスメディアを使って

日々現代人は洗脳されている。


テレビや新聞・雑誌などの情報に

囲まれていない国の人でも

確かに加齢とともに白髪になる人は多い。


肉体をもつ生命体は老いるから

あたりまえでもあるけれど

「何歳ぐらいになるとこうなる」と

頻繁に目にしたり耳にしていると

その情報は潜在意識にしっかりと根をはる。

それが洗脳状態を生み出す。


さらに顕在意識とタッグを組んで

「もう年だから仕方ない」と言葉にして

繰り返したりすれば当然

効果は倍増してどんどん白髪は増える。


私は今年半世紀の年齢になったけれど

白髪染めを使ったことがない。

確かにちらほらと白い毛が

生えてくることもある。

でも染める必要は全くない状態。


19歳からひとり暮らしを始めて

ほぼテレビを見ない生活をしていた。

新聞や雑誌の不安を煽る記事や広告に

注目しないで生きてきた効果だろう。


潜在意識に「老いる」イメージを

刷り込まないで生きてきた状態が

黒髪として体現されている。


ひとつだけ最近ケアをしなくては

不便だったことが銀歯。

もの心ついた頃から

「歯磨きをしないと虫歯になる」と

洗脳され続けていた言葉を

自分自身に刷り込んでいた。


残業が酷かった勤務時代に

銀歯が激増してしまい

たまにそれが取れるとケアなしでは

快適な食生活を楽しめない。


息子達を洗脳しなければ

大丈夫かもしれないと

自分達で歯磨きをするようになってから

「歯磨きしないと…」というセリフを

一切言わないことにした。

ただし不快感を与えない程度の

身だしなみは大事だよ、と伝えてきた。


結果として高校生になっても

2人とも目立つ虫歯はない。

ひょっとしたら小さなものは

どこかにあるかもしれない。

たまに歯石除去に連れて行くが

治療するほどのものはないから

洗脳をしなかった効果は充分。


ちなみにイタリアでは基本的に

歯と似ている素材で治療をしてくれるので

銀歯が取れた歯の見かけは

以前よりも良くなった。


有益なはずの情報も

刷り込まれて洗脳されると

逆効果になることもありえる。


その自覚があれば

無意識のうちに目や耳に届く

過度な情報を遮断して

洗脳状態から意思を開放しやすい

暮らしをすることができる。


思い込みの偏りは心身のバランスを

崩す原因になりやすい。

外界のもっともらしいセリフを

自分自身に取り込むフィルターを

なるべくキレイにしておきましょう。


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Foto Yaegashi Luna