アレコレ楽書きessay

「イタリア楽描きessay」のサブブログ

2mmのズレをこれからに活用する

普段、月金の午前中は

流れ作業で針仕事をしている。

先日いくつかのスナップボタンに

ズレが生じた。


印をつける係は私。

スナップをつけるのはM。

間に端の処理をするLが入る。


布が集まっている場所を折って

端を手縫いする線を基準に印をつける。

布がミシン作業段階で

きれいに折込まれていなかったり

手縫いの力加減で

微妙にズレる場合がある。


これを防ぐために

流れ作業の順番を変えて

Lの端処理作業をしてから

印をつけることにした。


健全な職場ではこういう細やかな

話し合いと改善が行われる。

ところが不健全な場所では

お互いに責任のなすりつけをして

問題解決どころか状況をこじらせる。


ここで2mm、そこで2mm。

さらにあちらで2mm。

そんな風にズレが大きくなっていく。


誰の責任かをとことん追求して

その誰かを責める行為に傾倒する人は

自分で責任を負うことが怖いから

とにかく自分以外の誰かに

問題の原因をなすりつけたがる。

そしてさらに状況を複雑にしてしまう。


もしそういう人物と関わる

機会があるととしたら

「今解決すべき課題はなにか」に

集中して話し合いができるように促す。


必要以上に遡って

または起こってもいない出来事を

やたらと心配しすぎて

目の前の課題とは関係ない事柄の

あれこれをほじくりはじめたら

さくっと一刀両断する。


過去の出来事の愚痴を言いたいなら

他の場所・別の状況を

ちゃんと選んでやってください。

起きてもいない未来のことを

勝手にネガティブに想像しているなら

それに付き合う気はありません。


これをすべてストレートに

ことばにする訳ではない。

なるべくわかりやすい態度と

できるだけシンプルな表現で

相手に伝えるように努める。


伝わらなくても固執しない。

できる限りのことをしたら

後はすべて忘却の彼方へ送る。

相手が私の言動をどう捉えるかは

私の課題ではない。


2mmのズレをこれからに活かす

職場の雰囲気は自分から作っていく。

今のメンバーは最強チーム。

「自分は絶対に正しい」

と主張しがちな人達は

自然と離れて消えていった。


一昨日遠くから怒りを放つ声が聞こえた。

類は友を呼ぶ。

相手に責任をなすりつけがちな人は

同類と組んで仕事をしている。

お互いに責任ボールの投げ合いをしている。


今朝は雨。

素敵な日曜日をお過ごしください。


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Foto Yaegashi Luna