アレコレ楽書きessay

「イタリア楽描きessay」のサブブログ

長いものに巻かれるのではなく長いから巻いてみる

3年ぶりに美容室へ行った。

ちょこちょこと毛先処理を

自分でやっていたけれど

だいぶばらつきが目立って来たので

専門家に切ってもらうことにした。


仕上げのブローのときに

まっすぐに仕上げて欲しいと伝えたら

担当してくれた人の母親にあたるSに

「巻きなさい」と説得された。


母娘の二人三脚経営の近所の美容室には

10年以上お世話になっている。

彼女達は私の言動を熟知している。


ストレートはひとりで上手にできるのだから

たまには巻きなさい、と粘る。

軽めに毛先だけお願いした。

長いからいい感じになるよ。

そう言って娘のDは手際よくクルクルと

ロールブラシをまわしながら

ドライヤーで形成していく。


熟練された手さばきを

観察するのが大好き。

じっと見つめてコツを盗む。


長いから巻いてみたら

鏡の中には見たことのない私が

照れくさそうに微笑んでいる。

見たことのない自分を観察できるのは

いつもおもしろい経験だ。


言葉の連想ゲームで思い出した。

話が長い人が壇上にあがった後

司会進行役をしていた私に

「まいて」と指示を舞台袖から

出していた人のジェスチャー。

くるくると手を動かす彼。

美容師Dのブラシさばきに似ていた。


四半世紀を経てのシンクロ。

人間観察は自分自身も含めて

とても楽しい。


いい天気の午後。

お昼寝してから再始動します。

おやすみなさい。


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Foto Yaegashi Luna