アレコレ楽書きessay

「イタリア楽描きessay」のサブブログ

Is that your real world?

切ない曲を
2人の男女が歌っている
YouTube 動画を見た。

撮影前後の打ち合わせや
ふざけているシーンも
ほんの少しくわえられていた。

私たち人間が
肉体の眼球で見ている現実は
こういう感じの動画に
とてもよく似ている。

曲調に同化して
切なげな表情をする
彼らのリアルな表現力は
見るもの聞くものの
心に響くエネルギーを放つ。

だから私たちは
観察者となって賞賛する。
素晴らしい表現力だ!と。

肉体を持たない存在たちは
私たちの現実生活を
眺めて同じように感じている。

苦しい・切ない・痛い・憎い
愛しい・欲しい・美味しい
面白い・楽しい・嬉しい

そういう感覚を
全身で表現する人間を
愛でている。
いわば熱狂的なファン。

そのファンクラブ代表が
眼球には映らない
自分自身なのだ。

もし表情を見たいのならば
鏡を見ればいい。
ボロボロの顔をしていれば
同調してくれている。
笑っていれば
一緒に笑ってくれる。

熱心なサポーターたちは
いつも見守ってくれている。
応援してくれる。

だけど代わりに何かを
やってくれることはない。
私達は自分の体を使って
やってみるしかない。

試行錯誤したり
四苦八苦したり。
そんな姿をいつも
眺めていてくれる。

肉体を持っている私達は
肉眼で確認できる
熱狂的なファンを探したがる。

まずは親に見てもらいたい。
親がいなければ
そばにいる誰かに見てもらいたい。
そばに誰もいなければ
外にいる誰かに見てもらいたい。

誰もいない。
そう思い込んだ時に人は
負の螺旋階段を降りて行く。

Is that your real world?
それは本当のあなたの世界?

朝日が壁に映し出した
針金の自転車の影を見たとき
そんな言葉が降りてきた。

今日もいい天気です。
素敵な1日をお過ごしください。

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Foto Yaegashi Luna