アレコレ楽書きessay

「イタリア楽描きessay」のサブブログ

なぜそのタイミングだったのか

過ぎてからわかることがある。
むしろ、過ぎてみないと
実際になにが起こって
どこにつながっていたのかなんて
わかるはずがない。

確かに気配らしきものは
予感として感じる。
けれどもそれは単なる気。
ふわふわしてつかめない。

どうせならなんとなく
いい感じの気配を選んで
今まで生きてきた。

なぜ?と問われても
「なんとなく」としか
答えられないことがある。

「ほら、これだよ。
 このために
 あのときそれを選んだ」

と明言できるのは後から。
歩く前に足跡はできない。

誰かの歩いた道を
たどることが心地よい
人生だったら楽だったのかな?
と、感じるときもたまにある。

ないものねだりなんだけど。

人生の転機は
振り返らないとわからない。
渦中にいるときは
わちゃわちゃしてわかりにくい。

タイミングが来れば
なんでも動くんだな、と
心底腑に落ちてから
焦ることはなくなった。

大切な人に会いたい
好きなことをやりたい

という思いは静かな原動力。
変な我慢はしない。
妙に焦ったりもしない。

時は満ちる。
必ずその時はやってくる。


Foto Yaegashi Luna