アレコレ楽書きessay

「イタリア楽描きessay」のサブブログ

ぱっと見を綺麗にする

針や爪楊枝で

細かい所を掃除するのが得意。


だからその細やかさに

乗っ取られないよう

普段はぱっとみだけを

基準にして行動している。


家の掃除、身だしなみ

依頼仕事、全てにおいて。


今だ、というタイミングで

その能力を全開にすることもある。


コーヒーマシーンやシャワーヘッドの穴

窓の開閉レール、タイルの隙間

シルク生地の端処理

デジタル処理はできない作品の仕上げ


尋常ではない細やかさで

夢中になって作業できる。


ゾーンに入ると

食事も睡眠もどうでもよくなる。


その性質を以前は恐れていた。

自分自身で持て余していた。


誰も近寄れない暴れ馬を操るように

その傾向をコントロールできると

とてつもない才能になる。


天才と狂人が紙一重だということが

体感としてよくわかる。


ここを越えるとバランスが崩れる。


それを文字通り紙1枚の差を

五感とそれ以上の感覚を使って

感知するように行動する。


その鋭い感覚を

世界を切り崩す発明に使ってもいいし

お掃除アルバイトに使ってもいい。


今まさに、ぱっと見だけを整える

舞台衣装の作成をしている。


型紙もない。仮縫いもしない。

ほつれ処理も見えない部分はやらない。

舞台上でそれらしく見えればいい。


繊細さを内包した大胆な行動。

それを実行している自分が誇らしい。


さて、本日も家と身だしなみを

ぱっと見綺麗にしてから作業開始。



f:id:yluna:20190329162417j:plain

Foto Yaegashi Luna